2006クラシックロードからの相対的能力比較
毎年行われる3歳馬によるクラシックロードの中では、必ずといっていいほど基準となる馬が存在します。2006年度の場合ではドリームパスポート、2005年度の場合ではシックスセンスといった、平均よりも力があって安定した成績を誇る物差しのような存在の馬ですね。この基準馬を上回る成績を残していないとクラシックロードでの活躍は難しいといっていいでしょう。
例として、2006年度のクラシックロードの比較表を作ってみます。レベルが高いと言われた今年のクラシック路線。実力馬が揃い難解なレースという印象でした。本番の皐月賞・日本ダービーの手前で今年の春の主役を占うためにはどの馬を軸に考えれば良いでしょうか。
着順 | 日本ダービー | 皐月賞 | スプリングS | 弥生賞 | きさらぎ賞 | ラジオたんぱ杯2歳S | 朝日杯フューチュリティS | 東京スポーツ杯2歳S | 京都2歳S | 萩S |
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1着 | メイショウサムソン | メイショウサムソン | メイショウサムソン | アドマイヤムーン | ドリームパスポート | サクラメガワンダー | フサイチリシャール | フサイチリシャール | マルカシェンク | フサイチリシャール |
2着 | アドマイヤメイン | ドリームパスポート | フサイチリシャール | × | メイショウサムソン | アドマイヤムーン | スーパーホーネット | メイショウサムソン | ドリームパスポート | ドリームパスポート |
3着 | ドリームパスポート | フサイチジャンク | ドリームパスポート | × | × | ヴィクトリーラン | ジャリスコライト | × | × | ロジック |
※×は皐月賞・日本ダービー不出走馬。
比較表を作成した後で、レースを比較するために物差しになる馬を探して、能力を比較検討します。この場合は一番安定した成績を残しているドリームパスポートが適任ですね。常に安定した力を発揮してくれると物差しとして使いやすい馬と言えます。
どのレースでも常に上位争いを演じているドリームパスポートは、本番の皐月賞、日本ダービーでも上位争いを演じることが予想されます。となるとドリームパスポートを上回る実力を持っていないと勝つのは難しいと言えますね。この中で本番とも言える皐月賞・日本ダービーを前にドリームパスポートを降している馬は、フサイチリシャール・マルカシェンク・メイショウサムソン。そして一度もドリームパスポートと対戦のない馬は未知数の存在というグループ分けとなります。皐月賞でのアドマイヤムーンや、日本ダービーでのアドマイヤメインですね。この比較表から、本番で上位争いする馬たちは上記の中にいるだろうと考えられますね。