競走馬の成長

競走馬の成長するポイントとして、主に馬体と気性に分かれます。

馬体の成長

休養明けで大幅なプラス体重で出走してきた馬がいた場合、まだ3、4歳といった年齢の若い馬であれば、成長して馬体が全体的に大きくなった分なのか、ただ単純に調整不足で太め残りなのか見極める必要があります。

見ただけでは太めかどうかなんてわからないという方は、そのレースは静観し、その馬の走りに注目しましょう。大幅なプラス体重にもかかわらず結果を残せば、それは成長分と考えられ、休養前よりも能力アップしている可能性が高まります。

気性の成長

2、3歳の競走馬の多くは、「レース」というものをちゃんと理解しておらず、パドックでも厩務員に甘える仕草を見せたかと思えば、騎乗した騎手を振り落とそうとしたりする馬もいます。レースでも直線で大きく斜行したり、ちょっとしたアクシデントで走る気を失い大敗する場合があります。いわゆる馬が若いと言われる現象です。

一般的に「入れ込み」の状態がきついのもこの時期ですが、これはキャリアを重ねながら徐々に解消していきます。根本的に気性の悪い、荒い馬に関しては、キャリアだけでは気性難が解消できない場合があります。その時は、調教師、厩務員などが調教で、騎手がレースで馬を落ち着かせる努力をします。関係者の試行錯誤で、気性難で有名な馬が、ふと気づいたら落ち着き払ってパドックを周回していたという成功例は多々あります。しかし、全く治らずに、いつまでもレースで力を発揮できない馬もいるので、普段からチェックしましょう。

常日頃から競走成績やパドックに注目して、どんなふうに競走馬が成長しているか観察することが大切です。

 

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