競馬場成績

JRAの競馬は、全国各地の10ヶ所の競馬場にて開催されます。そして、競馬場ごとに様々な特徴があります。競走馬によっては、ある競馬場では馬が変わったように好走するのに、ある競馬場ではカラッキシという成績ということがあります。これは、その馬が競馬場の特徴によって得意としたり、苦手とするためです。競走馬によって得意な競馬場・不得意な競馬場を見抜きましょう。

成績に偏りのある競馬場をピックアップ

競走馬の過去成績を分析し、成績を競馬場ごとにまとめてみましょう。この時、次の4通りの競馬場の分類方法があります。

  • 右回り・左回り
  • 坂の有無
  • カーブの角度
  • 競馬場別

右回り・左回り

人間に右利き、左利きがいるように、競走馬にも右回りが得意な馬、左回りが得意な馬が存在します。右回りでは安定した成績を収めているのに、左回りでは全く上位争いのできない馬、あるいはその逆。もちろんどちらも影響なく走る馬もいます。そういう馬は右回りと左回りで分類してもそれほど差はでないので問題ありません。まずは、右回り・左回りどちらかに好成績が集中しているかどうかを見極めましょう。

競馬場(右回り・左回り別)
左右周回別 競馬場名
左回り 東京・新潟・中京
右回り 中山・京都・阪神・札幌・函館・福島・小倉

坂の有無

競馬場によって、ゴール前に上り坂があるコースとないコースがあります。腰が甘い競走馬は、踏ん張りがきかずに最後の坂を苦にします。そういった馬は、坂のない平坦コースでの活躍が目立ちます。競走馬の成績を、競馬場の坂の有無によって分類してみましょう。

競馬場(坂の有無別)
坂の有無 競馬場名
東京・中山・阪神・福島
京都・札幌・函館・新潟・中京・小倉

福島は、他の坂のある競馬場と比べると、程度が軽いので平坦巧者でも凌げる可能性が若干高まります。

カーブの角度

競馬場のカーブには、大回りと小回りがあります。カーブの角度が急なコースを小回り、あるいはスパイラルカーブと呼びます。脚さばきの器用な馬は小回りを苦にしませんが、不器用な馬は小回りだと能力を発揮しきれない場合があります。競馬場が大回りか小回りかで分類してみましょう。

カーブの角度別
カーブの角度 競馬場名
大回り 東京・京都・阪神・中山(外回り)
小回り 札幌・函館・福島・新潟・中京・小倉・中山(内回り)

中山競馬場は、外回りと内回りでカーブの角度が変わるので、別々の分類をしてみました。新潟競馬場は、直線が長く広いコースというイメージがありますが、カーブについて言及すると、小回りといえます。

競馬場別

上記の3種類の特徴で、かなり競馬場ごとの特性は分類できますが、それだけでは説明のつかない、特定の競馬場での相性の良さを見せる競走馬もいます。その競馬場の何がその馬にあっているのかは定かではありませんが、実際に好結果を残していることも多いので、最後のまとめとして、競馬場別で分類してみましょう。

ここまで詳細に競馬場ごとに分類してみると、必ず何かしらの特徴が見えてくるはずです。それが競馬の予想に役立つデータとなるのは、間違いないでしょう。それがその馬の長所にしろ、短所にしろ、その条件と重なるレースに登録してきたら、導いた競馬場の適正データから予想に補正をかけましょう。


 

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